『蛍火の杜へ』を見てみました。【感想・レビュー】
[恋愛]
公開日 | 2011年9月17日 | |
時間 | 44分 | |
原作 | 緑川ゆき | |
監督 | 大森貴弘 | |
脚本 | 大森貴弘 | |
出演者 | 内山昂輝、佐倉綾音 | |
制作 | ブレインズ・ベース | |
主題歌 | 夏を見ていた | |
唄 | おおたか静流 | |
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『蛍火の杜へ』は44分の中編アニメという珍しい作品で、一見、中途半端な物語になりそうな時間設定ですが、非常にうまく作られていて感動の度合いは長編作品と変わりありません。
原作は『LaLa』という少女漫画に掲載された短編作品なのですが、あまり有名ではない漫画雑誌にも良作が多数ある日本漫画のレベルの高さと裾野の広さには、毎度のことながら驚かされます。
物語は淡く切ない少女の恋愛物語なのですが、主な登場人物はその少女とこの世のものではない妖怪たちです。
日本の漫画やアニメでは、無駄に妖怪などが出てくる傾向がありますが、この作品では妖怪が出てくる理由が物語の中でしっかり完結していて違和感はありません。
44分の中編作品なので、難しいストーリーや複雑な人間関係などは一切ありませんが、主人公と妖怪(正確には妖怪ではない)の1人の人間関係だけをクローズアップし、見ごたえのあるストーリーが出来上がっています。
そしてラストは何とも切なさが残るのですが、この切なさが絶妙なのです。
ハッピーエンドでもなくバッドエンドでもなく、簡単な言葉では言い表せない終わり方で、このラストの描き方とそこに至るまでの経緯の描き方からは、原作者の才能を多大に感じ取ることができます。
『蛍火の杜へ』は少女漫画原作ということで、女性向きの作品であることは間違いなく、また作画も少女漫画風なのですが、男性が見てもきっと大きな感動を得ることができる作品だと思います。
個人的評価 | ||
ストーリー | 98点 | |
世界設定 | 92点 | |
作画 | 80点 | |
音楽 | 96点 | |
総合 | 90点 | |
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